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出来損ないの減らず口

毎週金曜日にちょっとしたクレイジーをあなたに

キラキラOLと僕

去年の年末さ、大学時代の知り合いが企画するライブに行ってきたんよ。

 

その知り合いの企画者は、
九州でラジオの通販とかをやってる会社で働いてる女の人なんやけどさ
まぁすげぇ人なんよ。

 

ライブの企画って、スケジュール管理とか打ち合わせとかまぁ大変やのに、
それをほぼ一人で、しかも福岡から神戸のライブ会場っていう厳しい状況でこなしてるし、
200人くらいの規模で3年連続でライブ開いてはるし、
人間としても前向きで明るくてキレイで、
こんなキラキラした女宮崎美子以外見たことない、

ってくらいすげぇ人なんよね。

 

俺は会場で久々に女子大生を見て、
「今日はこの子に似た子をXVIDEOSで探して狂ったように抜いてやろう!」
と息巻いてたわけやねんけど、
やっぱすげぇ企画者はすげぇで。

 

こんな俺に話しかけてくれるんやで。


もうこの時点でずりネタは女子大生から美人OLに変更確定。

 

「今日は来てくれてありがとう!」
営業的ないやらしさとかも一切ない、
本心の『ありがとう』ってこんなにうれしいもんなんや、
とかって危うく鬱モードに落ちかけながら話をする。

 

「そういえば、なんでラジオ通販の会社入らはったんですか?」

「私中学のころラジオがすごい好きで、パーソナリティーに助けられて、
 私もこんな仕事がしたい!って思ったからこの仕事してるねん!」

 

君はとても輝いている。
でもその光は僕に対してはスモールライトだ。


もう彼女の輝きで完全に頭が御逝きになられてたけど、

俺も超ラジオっ子やから話はしたいから続けるよね。

 

「僕もめっちゃ聞いてました!何聞いてたんですか?」

ミューパラって知ってる?あれが大好きやってん!」

「もちろんですよ!めっちゃメール送ってましたし!」

 

もうそこからさっきまでの闇も忘れて、ラジオの思い出話に花咲かすわけさ。


あの時あんなグッズあったねとか、

こんなパーソナリティーいたねとか、
こんなコーナーあったねとかね。

 

ラジオって独特の空気があるから聞いてる人しか面白くないことも多いし、
人口も少ないから知ってる人がいるとそれが共有できてすごいうれしいんよね。

 

少なくとも俺は周りにラジオを聞いてる人なんておらんかったから、
こんな話を10年越しにできたことがまあうれしくて、
親戚んちのお泊りから帰ってきた子供が、おかんにお土産話をするかのように、
話をしてたんよね。

 

「あの時、『お蝶婦人』ってあったよね?知ってる?」

「ありましたありました!!僕も何個かもってま…」

 


ちょっとまて。

 

今完全に同じ土俵の同胞として彼女と話してるが、

よく考えてみろ。


彼女は、きれいで人望も厚く行動力があるキラキラした女性。

一方俺は、家で日記を書くことが趣味な根暗で卑屈な納税者。

 

 


どうして…こうなった…

 


だってさ、人生に分岐があるとすれば途中までは近いとこ歩いてたんやで?

 

あの多感でアクティブな中学時代にやで、
ストレスがたまったからって、
テレビを見て笑うでもなく、
カラオケで大声を出すわけでもなく、
連絡網を自分の所で止めてにやけるわけでもなく、
『ラジオを聴く』なんて んなもん、根暗の所業ですよ。


そんな稀有な同じ道を歩いてた二人が、
方やキラキラOL、

方やドロドロ土方、

ラジオって度を超えた下ネタは面白いって事を

教えてくれるところじゃなかったんか!

 


もう今日はAV辞めて、

森田童子』の『ぼくたちの失敗』を

エンドレスリピートしようと決めたそんな時、

ぽつっと彼女が言った。

 

 

「でも…思ってた夢と現実は全然違うもんやってん…」

 

おっとまさかの、

次元違いの感情シンクロ。