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出来損ないの減らず口

毎週金曜日にちょっとしたクレイジーをあなたに

俺が好きな物を彼女も好き、だとちょっと引く。

前の土曜日の夜さ、酒飲みながら映画を見てたんよ。

 

次の日の日曜日も特に予定もなかったし、

先月fuluに登録もしたし、せっかくの休みやねんからと思って、

見たいと思った映画を漁ってたわけ。

 

 

その中で見ましたのが、

あの「ミスターGO!」

 

 

2年前くらいに公開されて、

俺の記憶が正しければ、

今の「君の名は」レベルで社会現象になった映画ですね。

 

 

映画のあらすじとしては、

中国の小さなサーカスに、親と生き別れた女の子がいてたんよ。

 

その女の子は小さなころからサーカスのゴリラと遊んでて、

ゴリラに言葉を教えたり、人間のように接してたわけ。

 

 

すると驚いたことに、ゴリラは人間の言葉を100パーセント理解し、

しかも野球までできるようになったんよ。

 

 

「ゴリラが野球をする」ってのでサーカスが軌道に乗ってきた中で、

中国で大規模な地震が起こり、団長であったおじいさんが亡くなってしまう。

 

団長として借金を肩代わりすることになったのは、ゴリラと話せるその女の子。

 

女の子はゴリラをプロ野球チームに入れ借金返済を行うことを決意し

そこから、プロ野球選手としてゴリラがめっちゃホームラン打つ、

みたいな話なんやけどね。

 

 

 

もうここまでで最高なんよ。

 

だって、映画内で

この内容の濃いエピソードが

10分以内で終わるんやで?

 

 

感情移入もへったくれもない。

 

 

んでそっからプロ野球チームに入って、どうなるか。

そりゃ暴れるしかないでしょ。

 

 

 

そりゃそうでしょ、

ゴリラと人間界は男と女と同じ。

 

深い。

 

 

 

ただここは日中韓合作の莫大な製作費をかけた映画。

そんな単純な構成にするわけもないか…

そう思って映画にかじりつくわけ。

 

 

韓国の球団に入っての初めての打席。

ゴリラは緊張して、女の子から離れようとしない。

 

嘲笑する観客と、頭を抱える女の子。

 

しぶしぶバッターボックスに入るゴリラ。

 

 

観客の笑いが収まらない中、

ゴリラは第一球を

電光掲示板をぶち壊すホームランで飾るわけですよ。

 

 

 

 

マジかこいつ、

挫折しねぇんだ!

 

 

もう俺のテンションは最高潮ですよ!

 

 

浮き沈みもなく、ストレートに成功しちゃう感じ!

どんな起伏を付けようともきっと微妙に終わってく奴だ!

 

 

そこからホームラン打ち続けるし、

なんかスカウトのおじさんとゴリラが部屋で一緒に酒飲んでるし、

サーカス員役の子役たちは片足立ちの決めポーズできずに「おっとっと…」みたいになってるし、

もうこれは、「人畜無害の最高傑作だ!」って家で一人でスタンディングオベーションですよね。

 

 

 

 

もちろん、見終わったころには飲んでた白ワインのボトルは空いていたよ。

俗に言う、泥酔状態だね。

 

 

どうも畑中です。

 

 

実はね、ミスターGOを見る前もう一つ映画を見てたんよ。

 

冷たい熱帯魚

って映画。

 

 

ヒミズとかでチョイ話題の園子温が監督してる映画で、

なんか名前は聞いた事あるなぁくらいの気持ちで見てたんやけどさ。

 

 

話的には、

熱帯魚屋さんの気弱な男が、

村田という男に弱みを握られ、

悪逆非道な「ビジネス」に加担させられる。

そんな話なんよね。

 

 

 

この映画を見て初めて、

「俳優ってすげぇんや」

って思ったんよね。

 

 

 

今までさ、

ストーリーとして面白いとか、

そういう上っ面なあらすじ的な面白さとかで、

映画ってええなぁと思ってたんやと思うんよ。

 

 

シックスセンスとかショーシャンクとかスゲー好きやし。

もちろんそういう映画だって、

俳優の素晴らしさとか技法的なところもあったんやと思うよ。

 

でもそのほかの上っ面の部分で目を引くところがすごすぎて、

そこまで見切れてなかったんや思うんよね。

 

 

 

そんなところにこの映画。

村田役の「でんでん」が超怖ぇんよ。

感動するくらい怖ぇ。

 

 

 

あのさ、

サイコパス」って頭が良くて、

人を操ることに長けてるみたいなことよく聞くやん。

完全にそれそのものなんよ。

弱みを握られ、罵倒され暴力を受け、最後にひとかけのやさしさをくれる。

そこに服従せざるを得ない主人公と、自分が重なってしまって、

引き返せない苦しみに引きずりこまれてしまう。

 

 

 

「怖い」っていうと言葉が薄くなるし、

いくら口で説明してもこの怖さなんて見ないとわからんと思うよ。

 

 

わかったかな?

この映画が怖くて重すぎたから、

ミスターゴーでハイテンションだったんだよ。