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出来損ないの減らず口

毎週金曜日にちょっとしたクレイジーをあなたに

駅とかで高校生カップル見たら胸が苦しくなるのって、プラトニックとかそういうとこじゃないと思うんよ。

飲みに行ったときの一番の肴って、何やかんや言うて昔話やんな。

 

 

 

やっぱ、

「あの時こんな無茶したなぁ」

って話が何やかんや一番盛り上がると思うんやけどさ、

俺もこの前話してて思い出したことがあるんよ。

 

 

 

 

 

 

 

高校の時さ、俺はあんまり友達もおらんくて、

静かにまじめに暮らしてたんよ。

 

 

 

 

部活も吹奏楽運動部の奴とも話が合わんし、

かといってアニメとかが好きなわけじゃなかったからオタクの子たちとも合わんかったしで、

まぁ取り付く島もなかったわけ。

 

 

 

 

そんな高2の最後、修学旅行があったんよ。

 

班決めとかも、

「えっ?畑中と同じ班?じゃあ俺は修学旅行行かんとくわ!」

みたいな感じで、まぁいい感じに進んでたわけ。

 

 

 

ほんで最終日の夜。

みんなで一つの部屋にあつまって話をすることになったんよ。

 

あのベタな先生に隠れながら的なやつね。

 

 

 

年頃の男が集まって話す内容なんて、

恋愛の話と下ネタ。

 

 

そん時もみんなまぁ盛り上がってて、

俺も朗らかに笑いながら場の空気に乗っかってたわけ。

 

 

 

 

 

 

その時一人のおちょうしもの男がこういったんよ。

「俺、女の子のケツをひっぱたきたい。」

つって。

 

 

 

 

 

 

周りのみんなは、

「お前変態かよwww」

とか、

「お仕置きwwwお仕置きプレイやwww」

みたいな感じで、クスクス笑いあってたわけ。

 

 

 

 

 

 

 

そんな中俺は、これに関してだけは笑えずにいた。

 

 

 

 

おしりをたたく。

 

 

その行為は

性欲のためか、愛のためか。

 

 

 

 

曲がりなりにもSМが好きで、

どこで使うかもわからないSМの知識だけを蓄積させていた俺にとって、

そういったプレイを、汚らわしく扱われることが許せなかった

 

 

 

 

 

 

 

「それって…手で?」

 

気が付いたらそいつの目をしっかりと見つめ、諭すように問いかける俺がいた。

 

 

 

 

 

 

一瞬で空気が凍り付いた。

 

 

 

 

 

「えっ?そりゃ手やろ?」

 

戸惑うように彼は答える。

 

 

 

 

 

 

いやぁ…

 

よかった!

 

 

 

彼は愛のためにしたいってことが分かってとっても安心したよね!

 

 

 

早々に「そうか!それなら大丈夫!!ごめんな!!」

と謝って、次の話を誰か始めないかなぁと思って待ってたんやけど、

誰もしゃべりやがらへんねよなぁ~

 

 

 

 

 

そうだね!

今まで真面目に静かにしてたやつが、

ケツの叩き方をキレ気味に聞いてきたかと思うと、

急にいつもの顔に戻ったら

こいつは「少年A」側の人間じゃないかって

不安になっちゃうよね!!

 

 

 

 

 

 

リーダー核の男が恐る恐る口を開いた。

 

 

「えっ?大丈夫って…なにが…?」

 

 

よくぞ聞いてくれた!!

 

 

「ケツをたたくっていうと聞こえが悪いから、スパンキングってちゃんというけどさ、

スパンキングをしたいっていうときにウィップとかパドルとかさ一本鞭とか、

大して内容もわからんと、たたきやすそう、虐めがいがありそうみたいなバカみたいなこと言う人居るやん。

だから俺は、何でたたきたいの?って聞いたわけ。

別にお前はSМが特別好きじゃないっていうてたから、そんな技術もテクニックもない人間が、

生半可に鞭とか使いたいっていうのは、それはSМじゃなくてレイプやからさ。

手でのスパンキングはたたくこっちも痛いから、Ⅿの女の子のために頑張ってあげる、

その愛が伝わるすごい良いもんやと思うんよね!

ウィップとかバラ鞭とかもプレイとしては楽しそうやけどな!!」

 

 

 

 

 

 

 

ひとしきり話し終え周りに目をやる。

 

 

「お…」

 

 

 

 

「おおぉぉぉ!!!」

 

「すげぇな畑中!!!」

 

 

 

「俺さ、リモコンローターとか使ってみたいねん!!」

 

「あれなぁ…安もんかったらリモコンの感度が悪いから、そこは注意やなぁ~

あと、あれのムード作りがなかなか難しいから、一日のデートスケジュールを考えた方がいいと思うで。」

 

 

「おおおおおおお~!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかのバカうけ。

 

 

 

 

 

 

 

そこからひっきりなしにみんなが

今まで言えなかった性についてのいろんなことを相談してくるんよ。

 

 

 

「女をイカせるってどうするん?」

 

「人によって違うから一概には言えんけど、

自分最近彼女と付き合ったばっかやろ?処女とも言うてたし。

ってなると、女の子にイク訓練が必要かもしれんなぁ~

行くのが怖い子もおおいみたいやから。」

 

 

「はい!!はい!!

あのSМで女が加えてる赤いボールって何?」

 

 

「ボールギャグやね。

とりあえず、よだれが止まらんくなるんよね。

口に無理やり何か入れる感覚とか、

よだれが止まらなくなる感じとかを楽しむ道具やね~」

 

 

「後さ俺さ!!女の首を絞めてセックスしたいんやけどどうしたらいいかな!!」

 

 

 

 

 

 

 

首を…絞めて…?

 

 

 

今までの盛り上がりが一瞬にして冷め、

静まり返る部屋。

 

見る見るうちに顔が曇る首絞めマニアの異常性欲者。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日から俺はみんなと仲良くなり、

輪の中に入ることができて楽しい高校生活を過ごせました。

 

とても下ネタというものに感謝をしております。

 

 

 

そして首絞め王子

その後少しみんなから距離を置かれたのち、

クラス替えでどっか違うところに行って、

楽しく過ごしたんちゃうかな。