出来損ないの減らず口

毎週金曜日にちょっとしたクレイジーをあなたに

水族館でチェックしたいおすすめポイント!

この前の土曜日さ、水族館に行ってきたんよ。

 

 

 

いつぶりやろう、っていうくらい久しぶりにさ、

たまにはいつもと違うことしてみよつっていってきたわけやねんけど、

まぁあれやね、刺激的なもんやね!

 

 

 

 

 

まずやっぱさ、普通に生活してて、

小学生とかの子供たちが近くに居ることがないやん。

だからさ、子供たちがこんなに走り回ったり

好き勝手色んなこと言うてたりする感じだけでもう新鮮なわけよね。

 

 

 

 

なんか途中ペンギンの餌やりショー的な奴とか見ててもさ、

「餌、やりてぇ奴!!!」

って言われただけで、

「はぁぁぁい!!!!」

って呼ばれたかのよう子供が手を挙げてもう前に出て行こうとしてたりするわけやん。

 

 

 

 

なんか子供ってスゲーなぁとか思うわけよ。

 

 

 

 

 

そのペンギンの餌やりがさ、

お兄さん雑用っぽいお姉さんセックスの香りのする二人

ペンギンに餌をやってるわけよね。

 

 

 

その二人が柵の中に入っていったら、

ペンギンたちはすぐさま寄って行って

二人とも歩かれへんみたいになってるわけよ。

 

 

 

 

ほんでお兄さんはペンギンに餌をやりながら、

「○○、3」

とかいうてんねよね。

それをお姉さんが持っている紙に書き込んでるわけ。

 

 

始めは、いま世界のどこで何人の子供が泣いているかを、

メモしてるんやと思ってたけど、

どうやら、どのペンギンが餌を何個食べたかをメモしてるみたい。

 

 

 

 

お兄さんは慣れた手つきで、

食べてないペンギンを守りながら、

他の奴をガードして餌をあげたりしてるわけよ。

 

 

 

 

 

 

そん時にさ、その群の端っこの方で、

じっと餌を見てるペンギンがいたんよ。

 

 

 

 

 

そいつは端っこの方で、ちょっと寄って行ったり離れたりしながら、

餌は気になるけどいかない、みたいな感じで動いてるわけさ。

 

 

 

 

俺さ、動物園とか水族館でもそうやねんけど、

俺がこいつならどう思ってるやろう

って思いながら動物を見るんがすげぇ好きなんよ。

 

 

 

この日はさ、このペンギンの、

「餌に固執するお前らのエゴイスティックな感じ、気持ちわりぃんだよ。」

「まぁでも、飼育員は仕事上、俺に餌をやらんとアカンしな、行ったってもええけど?」

みたいなすれた感じが好きで、ちょっとこいつになってみようと思ったんよ。

 

 

 

 

 

 

お兄さんはあたりを見回し、ちょうど俺と目が合って動きを止めた。

 

俺に餌をくれるのだろう。

 

案の定お兄さんは、他のペンギンをこちらへ寄せ付けないようにしながら、

魚を口元に投げ入れてくれた。

 

俺の口に魚が入る…

その刹那。

 

お兄さんが目を離したと同時に、

殺気を帯びた三羽のペンギン俺を目がけて走ってくる

 

 

一目散に逃げる。

 

 

怒涛の突っつきの応酬

 

痛い!

めちゃくちゃ痛い!!

 

俺も餌を

俺はすがるような目でお兄さんを見上げる

 

 

お兄さんはほかのペンギンに餌をやっていた

 

きっと彼は俺に餌をあげたとチェックだけして、

上げたつもりになって満足しているのだろう。

 

 

 

 

 

 

俺を守ってくれるものは…

何もない…

 

 

 

 

 

 

痛いと訴えかけようにも、

口に入った魚で俺は声も上げられない。

 

 

 

痛い…

もう…無理だ…

 

 

 

「やめてくれ!!!」

叫ぶと同時に床に落ちる魚

 

 

すかさず一羽にひったくられ

瞬く間に飲み込まれていく。

 

 

食べれなかったペンギンは、

憂さ晴らしでもするかのように、

まだ俺のことをつつき続けている

 

 

 

薄れゆく意識の中、ふと柵の外に目をやると、

多くの人間たちがほころんだ顔で俺のことを見ている。

 

 

「かわいそうに~」

 

 

「がんばれ~」

 

 

「はははは~」

 

 

 

 

 

何が…

 

 

 

 

何がおかしいんだ!

 

 

 

俺は必死に…

 

 

必死に生きているだけ…なの…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うーん…

 

思ってたのと違う。