出来損ないの減らず口

毎週金曜日にちょっとしたクレイジーをあなたに

おしゃれなんてなくなればいいのに

俺さ、服買いに行くのめちゃくちゃ嫌いやねんけど、

それとおんなじくらい

新しい服を着るのが大っ嫌いなんよ。

 

 

 

 

 

 

 

なんかみんな好きやん?

ショッピングとか、新しい服着るのとか!

 

 

 

別にそれをとがめるつもりは全くないんやけどさ、

俺は自分がそれをすること苦手で仕方がないんよね。

 

 

 

 

 

 

だってさ、新しい服着るのって、怖くね?

 

 

 

 

買うときまだええよ!

店員とか、

 

「マジ超お似合いなんですけどぉ~

あなたこの服  マジぺー子パー子~

 

とかって俺を気ぃ良くしてくれるけどさ、

実際似合ってないけど、商売的に言うてくれてることもあるわけやん?

 

 

 

 

そんな服着て街歩いてみぃや!

みんな内心、

「これ着るなら、裸のがおしゃれやん…」

とか思って俺のこと蔑むわけでしょ!!

 

 

それが怖くて、街歩いてても見た目気になって

車の窓とかに映る自分の姿チェックして、

とかちょいちょいちょい!!!ってするけど、

そんな姿見られたら、

 

ナルキッソスっていうギリシャ神話に出てくる美少年が、

泉に映る自分の姿に恋をするって話が、ナルシストの語源なんだよ~」

 

「へぇ~やっぱりダーリン物知り~かっこいいぃ~」

 

「だろぉ~見てみ~あの人~

 

マジ ナルキッソス

 

ってなるやん!!!

 

 

 

 

 

服なんて全部、配給制にしちまえ.

 

 

 

 

 

 

 

どうも畑中です。

 

 

そういや俺さ、

4年近く大っ嫌いな美容院に通い詰めてるんよ。

 

 

 

美容院ってさ、ちょっと前から予約とかせなあかんやん?

俺みたいな、明日は明日の風が吹く、さすらいの旅人にとって、

一週間先の予定なんて立てられるわけがないわけよね。

 

 

そんなことは言うても、

エロいと髪伸びるの早いっていうし、

放ってたら、ひと月で5キロくらい髪伸びるからさ散髪にはいかなあかんやん。

 

 

予定が立てれないくせに、髪は切りに行きたい。

 

そんな俺には当日でも予約できる、そこの美容院しかないわけよ。

超安いし。

 

 

 

 

 

まずその美容院さ、安いからか知らんけど、

店員の態度もまぁ酷いわけ!

 

 

 

 

1000円カットとかではないから電話で予約はとるわけやねんけどさ、

 

「すいませんカットの予約をしたいんですけど…」

 

クスクスwwwいつのご予約ですかぁ~www」

 

「あ…今日なんですけど…」

 

クスクスwww何時ころですかぁ~

 

「14時頃…」

 

クスクスwww14時ですねぇ~www

 

 

 

 

な、何がおかしいんじゃぁ!!!

 

 

 

 

ただ俺も4年通い詰めたヘビーユーザー

戦う術熟知している。

 

 

 

クスクスwww会員番号の方お願いしまぁ~すwww」

 

 

 

なくしたんでわかんないっすねぇ!」

 

 

 

「…お名前よろしいですか?」

 

 

「畑中っす。」

 

 

「………はたなk…」

 

 

「畑中です!!!!!」

 

 

 

「かしこまりました。

シャンプーのみですのでワックスは付けず、

帽子は被らずお越しください。

失礼します。」

 

 

 

 

ざまぁみろ!!

 

こうしててめぇは4年間、

毎月俺の会員証を発行し続けりゃいいさ!!!

 

 

 

 

 

 

まぁそんなこんなあって、

服着替えて寝癖をとって、

帽子をかぶって出かけるわけ。

 

 

 

当たり前やろ!!

 

帽子被ってくんな?フリやろ!!

 

大体、帽子被ってたかどうかなんて

てめぇらわかんねぇだろうがよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店の手前で帽子をとって、店に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「予約してた畑中ですけど…」

 

 

 

「はいどうぞ。」

 

 

 

 

 

もちろんムードは最悪。

 

 

 

 

 

 

美容師はひとことも言葉を発さず黙々と俺の髪を切り続ける

 

 

 

 

 

眠い…

 

 

こういう時は、なんか考え事をすればいい…

 

美容師って否が応にも髪の毛を触るから、女の子にもてるらしいな…

 

うらやましいけどずっと立ち仕事もしんど…

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

………

 

 

「畑中さーんwww

頭上げてくださいねwww」

 

 

 

 

 

くそっ…眠ってしまった…

罠…だったの…

 

 

 

「あと、次から

帽子被ってこないでくださいね。

もう次は切りませんから」

 

 

 

 

ぐ・・・ぐあぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっきりした頭をさすりながら、

ぴっかぴかの会員証をゴミ箱に放り込み

もやもやしながら帰路に就くのであった。